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2016年4月12日 (火)

餅は餅屋。心疾患は「獣医循環器認定医」へ

Blog_160411_1 いや~ ノル・ブーム?だんだん、実感してきました。ありがたいことではありますが、お問い合わせの多さに戸惑っております。対応の方針も少し修正が必要になってきました。スピードも大事ですね。先のご見学などで、ご検討をお待ちいただくことも多く、あまり上手くいっていません。ごめんなさい。考えます。

さて、3月7日生まれの子猫たちは離乳を開始しました。元気に跳ねたり走ったりしています。人なつっこい子たちで、育てていて、とても楽しいです。

人懐っこいのはいいけど、集合写真が大変 こっちにパタパタ寄ってきちゃう。撮れませBlog_160411_2 ~ん なので、サイトの集合写真は禁じ手のベッドを使ってしまいました。案の定、なんじゃこりゃな写真です。とほほ ほかの写真で一番いいのが最初の写真。わはは

さてさて。そんな中、お渡しした子猫のことで、2月中旬から、ある問題が起きていました。

6ヶ月齢になるので避妊手術をするということで、術前検査でレントゲンを撮ったら「バレンタインハート」だと言われたというのです。…えぇっ

バレンタインハート。つまり、左心房がうっ血して拡張している状態です。左心室の心壁が厚くなり、心室が狭くなって起ります。いわゆる心臓肥大です。

BNP検査の結果は50。正常。その他の血液検査は一般、生化学とも異常値はなく、診断は「いまは大丈夫だが、今後肥大していく。術後は強心剤を使いましょう」ということで、手術決行。術後に出たのは、強心剤ではなく、ヘルベッサーという薬。心拍数を抑える目的で使います。

いやいやいや 心拍数高くねーし!だいいち、バレンタインハートなんでしょ?左心房がうっ血してるんでしょ?なんで手術するの??

…やっちゃったものはしょうがないけど、正直、無事だと聞くまで、頭抱えてましたよ

心配で心配で、うちが通っている獣医さんに、いろいろ聞いてしまいました。この獣医さん、すごく丁寧に質問に答えてくれます。いつも、とても勉強になっています。

「レントゲンだけで心肥大の診断はできない。エコーが必要」とのこと。そーか!オーナーさんに伝えよう!そんな薬飲ませる前に!

ところが、「幼すぎてエコーみてもわからない。見ろと言われれば見るけど」との答え。

…3kgある子なんですけど。猫の体格なんて、たいていそんなもの。ということは、猫はエコーみれないってこと??

あはははは もう~、またかいな…。

エコー見れない獣医の多いこと。

どういうことなのかなぁ。獣医大学の責任?獣医教育のシステムって、上手くいってる??

「心疾患の診断では、エコーはゴールドスタンダードです」うちが通っている獣医さん。

ゴールドスタンダードは医療用語のようです。ある疾患を診断するときに最も信頼性が高く「決め手」になる検査のことだそうです。

「エコーなくして、心疾患の診断はできません。私もエコーは見れますが、心疾患を疑う場合には、念のために獣医循環器認定医の井口先生のところでエコーを見てもらうことにしています」

獣医循環器認定医

はー。そういう認定制度が獣医さんにもあるのね。

調べてもらったら、静岡県には循環器専門医はお二人しかいません。
富士宮の稲葉獣医医院と浜松のいぐち動物病院

オーナーさんは、うちから車で2時間ぐらい走る距離にお住まいですが、直近には循環器専門医はいないので、浜松まできて診察することになりました。もちろん、私も立ち会いました。

結果からいうと、全く正常でした。

よかったー あー、よかった どんだけ心配したことか。

それにしても、井口先生のお話は、とっても勉強になりました。私一人で聞くのがもったいないぐらい。

以前にも、オーナーさんのところで心肥大と言われた子がいて利尿剤まで飲んでいましたが、状況から私は誤診だと確信しています。ノルは体温が逃げにくいコートの構造をしているせいで、ちょっと気温が高い環境で走りまわると開口呼吸をすることがあります。それで心疾患を疑われます。今回のオーナーさんのところの獣医さんも「ノルは多い」と言っているようです。いや、正常な子にヘルベッサーを出す獣医さんに、それ言われても…

けれど、今回の事件で、心臓の診断がいかに難しいかがわかりました。

レントゲンでバレンタインハードに見えたということだけれど、猫の身体の角度次第で、そううつることがあるそうです。

レントゲンでバレンタインハートに見えたら心肥大を疑うのは正解だけれど、それだけでは診断できない。今回も、全く正常だったのだから。正常な子が心肥大だと言われ、利尿剤、強心剤を投与されている猫が、もしかしたら、たくさんいるかもしれない…ぞっとします

ちなみに、ヘルベッサーは、最近は効果が疑われ、使われない薬だそうです。私はヘルベッサーなんて、正常な子が飲んだらどうなるのか心配だったけれど、うちが通っている獣医さんは「大丈夫です」…それはそれで、正常な子が飲んでも大丈夫な薬が、本当に心肥大の子が飲んで、効果があるのか?? いや、だからないのか(笑)

井口先生は、「僕は心臓は診れます。でも、骨折は手術できません。提携の病院で手術してもらいます」とおっしゃっていました。専門医ということはそういうことなんですね。

今まで、オーナーさんには混んでいる大きな病院がいい病院と言ってきましたが、訂正します。

いい病院は、提携病院の多いところ。判断が正しく、必要に応じて、別の病院を紹介してくれるところ。

いぐち動物病院では、心臓の検査(エコー、レントゲン、血液検査)を1万5千円でやってくれるそうです。そして、びっくりしたのが、避妊手術(2万円ぐらいだそうです)の中にセットで、この検査が入っているとのこと 「僕の趣味です」だって。すげーよ

やっぱり、知らずに麻酔かけて亡くなる事例がけっこうあるとのこと。…だよね。今回の子も、誤診ではなく、本当にバレンタインハートで左心房がうっ血していたら、避妊手術なんてしたら死んでたかも…。誤診でよかった。誤診でなかったら、異常に気付きながら手術して死にましたってなんてことになったら、どうするつもりなんだろう…。頭おかしくなりそうよ

心肥大の状態でも無症状なことが多く、また、検査で心壁が厚いことがわかっても、心房のうっ血などがなければ治療の必要はないそうです。けれど、症状は突然現れるので、経過観察の必要があり、検査は重要です。

なぜといえば、心肥大は必ず、先天性だそうです。だから、症状のない健康な若いうち(1~2歳ぐらい)に検査をして、心臓の状態を把握するのはいいことです。異常があれば、今後気を付けるし、なければ安心。

でも、心臓は「獣医循環器認定医」で
そして、心臓の診断はエコーなくしてできません。はい。ここ、試験にでま~す

一度、「○○県 獣医循環器認定医」で検索してみてね。ほかの認定医みたいに学会のサイトで一覧があるといいのだけれど、日本獣医循環器学会には、認定試験の合格者一覧しかありません。

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